更別村は畑酪地帯のモデルケースの一つとして、健全で将来展望を持てる農業経営を継続できる可能性を充分持った地域と位置付けられる。本調査研究では、更別村の第4期農業振興計画の策定にあたり、現今の情勢の中で、振興計画で地域として営農類型別に規模拡大のモデルを示すことの必要性を前向きに検討すべきことと、その実現のための支援施策として農家個々が取り組む課題、農協が取り組む課題、行政が支援する課題、その他関係機関の支援策といった整理をするように提案した。また、休閑緑肥として導入されている青刈とうもろこしを酪農家との間で利用するシステムを提案した。
本業務は10月に調査報告書を提出し完了したが、村はこれを参考とし「第4期更別村農業振興計画(快適で魅力ある農村づくり)」を20年2月に策定・刊行した。
平成20年から平成24年までの5ヵ年を対象とする次期農業振興計画をJAめむろが策定するにあたり、1)組合員等への意識調査の分析と助言、2)主要課題についての実践的対応策の助言、3)統計分析や、これまでの客観的視点での助言に力点を置いた、農協が主体の共同研究である。
昨年度の平成18年度は、計画策定の進め方、主要課題の提起、アンケート項目等についての意見交換・助言が主な業務であった。今年度は、組合員アンケート結果データの解析・報告や農協が提起する重点課題の対応(案)について検討・助言を行う等、現地での検討に合わせた種々の支援・助言・提案を行った。
JAめむろでは、本研究での支援内容を加味しながら、平成20年3月に「第6次芽室町農業振興計画」を策定・刊行した。
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