会員サービスの強化を図るため、情報提供の一環として稲作・畑作・酪農の各部門を網羅した「農業総合研修会」を2月に札幌市において開催した(第19回)。
1)目 的
WTO新交渉の大筋合意、「農業基本計画」の見直しの方向性提示(中間論点整理公表)、「新米政策
大綱」の始動など、日本農業とりわけ食料基地機能を担っている北海道農業にとっていま重大な岐路に立たされている。また今年は相次ぐ気象災害や長引く不況の影響など北海道の農業・農村をめぐる環境は、一段と厳しさを増してきている。その中にあって、転換期の北海道農業がどのような進路をとるかが問われている。
本研修会では、基調講演において、日本農政を巡る情勢の的確な認識を持つことと、中間論点整理の審議経過等を踏まえ、北海道農業の新たな展開に関わる有益な知見を得る他、パネルディスカッションでは、北海道のニーズにマッチした品目横断的支援策・経営所得安定対策等のあるべき姿について論議を深め、今後の政策展開等に関する方向性を提起するために「農業総合研修会」を開催する。
2)内 容
(1) 開催日時 | 平成17年2月4日 |
(2) 開催場所 | 北農ビル 札幌市中央区北4条西1丁目 |
(3)基調講演 | |
1) テーマ | 『見直し「農業基本計画」体制下の北海道農業』 |
2) 講 師 | 北海道留萌支庁長 食料・農業・農村政策審議会企画部会 臨時委員 西山 泰正 氏 |
(4)パネルディスカッション | |
1)テーマ | 『農業支援の具体的方策を探る』 |
2)コーディネーター | |
北海道地域農業研究所 所長 太田原 高昭 | |
3)パネリスト | 北海道農協青年部協議会 会長 平 和男 氏 |
北海道農民連盟 副委員長 末籐 春義 氏 | |
北海道武蔵女子短期大学 助教授 松木 靖 氏 | |
4)助言者 | 西山 泰正 氏 |
(5) 参加者 | 250名 |
1)テ ー マ
『今問われる北海道農業の真価と方向性』
2)開催の目的
北海道の農業は、安全・安心で良質な食料の安定的な供給をはじめ、国土や環境の保全、美しい 景観の形成などの多面的な機能の発揮を通じ、地域の基幹産業として重要な役割を発揮している。
しかしながら、食生活は、「食」の外部化や簡便化が進み、輸入食料への依存度を高めるなど問 題があること、BSEの発生、食品の偽装表示など「食」の信頼を揺るがす出来事の発生など、様々な課題に直面している。さらにWTO・FTA交渉の進展など国際環境の変化にも対応しながら、持続可能な本道農業を構築する必要に迫られている。このために、「スローフード運動」「食の安 全・安心とクリーン農業」「品目横断的政策」をキーワードにして北海道農業の真価と方向性を探 る目的で特別講演を開催する。
3)開催日時・場所 | 平成16年5月20日 札幌市 共済ビル7階「飛鳥の間」 |
4)基調講演 | 北海道地域農業研究所 所長 太田原 高昭 |
5)参 加 者 | 約150名 |