1)目 的
米国のサブプライムローンに端を発した世界的な金融危機が我が国経済にも大きな影響を与え、景気の急激な減速、急激な雇用調整が顕著になっている。また、原油・穀物など資材価格の乱高下で、生産者にとって的確な経営計画の策定が困難な状況にあり、今後も生産資材価格の高止まりと必要量の確保が難しくなるとの想定の下、持続的・安定的生産の方策を考えておくことが必要になっている。
一方、中国製冷凍餃子事件、事故米の不正転売、相次ぐ食品の偽装事件等により消費者の安全・安心への不安が大きくなっている中で、消費者の食料自給率に対する考え方について総務省の調査をみると、93%の人が「今後の我が国の食糧自給率を高めるべき」との意識を有していることが明らかになっている。
さらにWTOドーハラウンドは交渉から8年を経過し、合意に至るプロセスはまだ見えていないが、我が国にとっては厳しい方向に向かっているのは事実である。
こうした中、長年JA北海道中央会会長・JA全中会長として全国のJAと農業者の指導者としてご活躍された宮田勇氏をお招きし、これまでの農協運動を振り返り、また今後の我が国及び北海道農業が進むべき道とJAの役割について率直な提言等をいただくために、下記のとおり研修会を開催した。
2)内 容
1.開催日時 | 平成21年2月10日(火) 15時~16時45分 |
2.開催場所 | 共済サロン 「高砂の間」 札幌市中央区北4条西1丁目 共済ビル8階 |
3.基調講演 | |
講演テーマ | 「わが農協運動を振り返って―北海道農業への提言―」 |
講 師 | 新篠津村農業協同組合 代表理事組合長 前JA北海道中央会会長・JA全中会長 宮田 勇 氏 |
4.参加者 | 154名 |
1)テ ー マ 「担い手育成に関する私の提言」
―実践的教育体験から―
2)開催の目的
留寿都高校、壮瞥高校で教鞭を執り、剣淵高校、標茶高校、岩見沢農業高校の校長を歴任、平成14年より酪農学園大学で実践的教育に精力的に取り組むほか、伊達市で農業塾「風の学校」を開き、農業後継者の育成に従事、そのほか、農業生産法人「㈲エイチアンドケイ」の代表として営農活動を展開、その過程で社会福祉事業と連携するなどエネルギッシュに活動する酪農学園大学の長谷川豊教授をお招きし特別講演を開催した。単なる学問、教育の枠を踏み越えた社会活動、専門分野の野菜・花き栽培、さらには農業の企業化、食の安全・安心問題、そのほか、実践的・体感的経験からみた、今後の北海道農業に係る政策提言についてお話しいただいた。
3)開催日時 | 平成20年6月25日(木) 14時30分~16時 |
4)開催場所 | 共済サロン「末広の間」 札幌市中央区北4条西1丁目 共済ビル8階 |
5)講演者 | 酪農学園大学 教授 長谷川 豊 氏 |
6)参加者 | 203名 |