野菜出荷規格の簡素化は、労働力不足で悩む産地ばかりでなく、人件費の節約を図りたい流通関係、一定規格の大量仕入れを図る量販店からも期待されているが、産地の市場評価に対する懸念等からなかなか進まない現状にある。このため、規格に対する流通段階のニーズを明らかにし、産地の出荷・調製体制への改善効果を示すことによって、規格簡素化への産地対応のあり方を提言することが、生産者並びに指導関係者から求められている。
このことをテーマとして、平成8~9年度の2年間、道中央農試と共同研究を実施した。研究方法については、1)野菜規格設定の動向と消流段階における規格ニーズの調査分析、2)産地の出荷規格実態の調査を通じた、規格設定と産地発展の可能性の検証の2つのアプローチを取った。
以上の内容について報告書に取りまとめ、平成10年3月をもって業務を終了した。