北海道農業協同組合学校においては、本科生の教育並びにJA役職員・農業経営者の研修等を行っているが、厳しい農業・農協情勢のもとで、より具体的で実践的視野にたった教育・研修が求められている。農業協同組合に関する教育、研修にあたっては、実務経験者を講師としているが、研究者との交流が少なく、資料・文献等の情報入手・解析が十分とはいえない実態にある。
そこで北海道農業協同組合学校では、農業・農協分野の学者・研究者と懇談・交流を深め、農業・農協分野の課題や解析に関して広く情報収集を行い、研鑽を重ね、JA役職員教育・研修の今日的あり方を検討することを目的に、「農業・農協問題懇話会」を発足させている。この「農業・農協問題懇話会」に対する支援・診断業務は平成17年度から継続して当研究所に委託されており、1)懇話会の開催・運営にかかるコンサルテーション、2)大学や研究機関研究者の懇話会参画への手配・斡旋、3)研修会への講師の派遣、4)視察・研修旅行の企画への助言、5)研究資料の提供、6)その他関連する事項への助言並びに支援という、6項目に関連する助言並びに支援を本年度についても行った。
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平成18年度に実施した「空知農業の現状とその課題」に係る調査研究の成果を基軸として、平成19年度は「空知の農業経営と農協運営を考える会」(以下「空知農業を考える会」)が行う管内農業の振興方策の策定・実践の取組に対し、本研究所として現地の要請に基づき研究者の派遣による助言・指導を行うとともに、本研究所主催の研修会や外部研究機関との研究ネットワークを活用し、外部主催研究会への参加案内等、各種情報提供に努めてきた。
今回、「空知農業を考える会」が所期の目的(課題整理と振興方策の策定)を達成、今後の具体的な推進方策の策定とその実践段階に入っているが、研究所は要請に基づき平成20年度も引き続き本業務を継続実施した。
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